古事記

古事記とは?【誰がいつナゼ作ったのか?】

どうも サムです!

 

皆さんは古事記をご存知ですか?

名前ぐらいは知っていたとしても、どんな内容が書かれているかは、分かんないって人が多いのではないでしょうか?

ザックリ説明すると、 古事記は日本の成立ちが神話と共にドラマチックに書かれている書物です。

 

この物語には、数百以上の神々が登場してきて、とてもキャラの濃い神様が多く、時には神ならぬ言動をするときもあり、物語として とても面白くなってます。

それだけでなく、日本の隠された歴史が書かれているとも言われており、古事記はミステリーとしての一面も持っています。

そんな、神話とミステリーが織り込まれた古事記は、とても魅力的です。

 

そーいうわけで、古事記の物語に入る前に、まずは古事記の概要についてサクッと説明します。

 

古事記とは?

 

 

古事記は、日本最古の書物とされています。

内容は、天と地上の誕生から推古天皇の活躍までを物語にして書かれています。

 

この物語には、神話の部分が多く、天照大御神アマテラスオオミカミ須佐之男命スサオノミコト と言った有名な神々の活躍やヤマタノオロチ伝説や因幡いなばの白兎など、皆さんが聞いたことある物語も書かれています。

古事記は、上・中・下の全3巻です。

上巻は、神話の時代
中巻は、初代 神武天皇から第15代 応神天皇
下巻は、第16代 仁徳天皇から第33代 推古天皇

の物語が書かれています。

 

古事記の作者は誰?

 

天武天皇

 

古事記 上巻の序によると、
「古事記作ろうぜ!」と言いだしたのは、第40代 天武てんむ天皇てんのうです。

 

古事記は各地に伝わっている神話や歴史をまとめた本なので、
(今で言う、まとめサイト的なもの?)
作者は「この人」というのはいないのです。

 

そのため、天武てんむ天皇てんのうは、作者ではなく発案者の立ち位置になります。

 

古事記は、どうやって作られた?

 

 

古事記は、主に3人のハイスペック能力者によって作られました。

 

 ・ 天武てんむ天皇てんのう  発案者 言いだしっぺ
 ・ 稗田阿礼ひえだのあれ   人間ハードディスク
 ・ 太安万侶おおのやすまろ   編集者

 

まず、発案者 天武天皇てんむてんのうが、稗田阿礼ひえだのあれを呼び出し、

「日本の神話と歴史を統一するので、各地の神話や歴史を全て暗記してネ。」

と、かなり要求の高い指示を出しました。

 

しかし、この稗田阿礼ひえだのあれは一度 見たり聞いたりしたものは、絶対に忘れない超人的な記憶力の持ち主です。

その次に、太安万侶おおのやすまろが、稗田阿礼ひえだのあれから聞いた話しをまとめることで古事記が完成しました。

 

当時は、まだ平仮名ひらがな片仮名かたかながない時代だったので、漢字だけで日本語を表現しました。

例えば、「安」は「あん」と発音する時もあるし、「あ」と発音する時もあると決めました。

太安万侶おおのやすまろが、音読み・訓読みを発明したと言っても過言ではありません。
「よろしく」を「夜露死苦」と表現するのとは訳が違うハズ (;'∀') シランケド

 

改めて、古事記は、スゴ技の連続コンボで完成したことが良く分かります。

 

古事記はいつ作られた?

 

 

古事記が完成したのは712年です。

天武天皇てんむてんのうが、「古事記作ろうぜ!」と言い出した数年後、天武天皇てんむてんのうが亡くなったため、古事記作成プロジェクトは一時中断されます。

中断してから30年後、女帝 第43代 元明げんめい天皇てんのうが古事記作成プロジェクトを再開させ、4年間の編纂へんさんを経て念願の古事記が完成となりました。

 

ということは、稗田阿礼ひえだのあれは中断していた30年間 神話や歴史を忘れずにずっと覚えていたことになります。さすがです。

ちなみに、古事記の原本は存在しておらず、いくつかの写本が残っているだけです。
こんな大変だったのに (;^ω^)原本 失くしたの?

 

古事記と日本書紀の違いとは?

 

 

古事記と良く似ていると言われるのが日本書紀にほんしょき

日本書紀には、多少の違いはあれど古事記とほとんど同じような内容が書かれています。

日本書紀の完成時期は720年なので、古事記と同時期(712年)で、発案者も天武天皇と同じ人です。

 

なぜ、わざわざ、同じような内容の書物を2種類作らせたのかと言うと、古事記は国内向け、日本書紀は国外向けに作られたと言われています。

そのため、古事記は神話が大半を占めており、物語風で読みやすくなっていることと比べ、日本書紀は国外向け(主に中国大陸)ってこともあって、漢文で淡々と書かれています。

 

また、日本書紀は全巻30巻もあり、編纂時期も古事記と比べ8年も費やしていることから意気込みが違うと感じられます。

古事記と日本書紀の2つを合わせて記紀ききと呼びます。

 

個人的には古事記の方が面白いので、このブログでは古事記を中心に紹介していきます。

 

関係ないけど、黒子のバスケも全巻30巻。

 

 

 

古事記を読む前の予備知識

古事記を読む前に知っていた方がより楽しめるネタをサクッと紹介。

古事記の舞台は3つ

古事記では、3つの世界で物語が進んでいきます。

・神々だけが住んでいる 高天原たかまのはら

・人間も住んでいる地上 葦原中国あしはらのなかつくに

・死んだ後の世界    黄泉国よみのくに

 

天津神と国津神

神様には大きく2つに分類されます。

それが天津神あまつかみ国津神くにつかみです。

出身が高天原の神は天津神に分類され、出身が葦原中国の神は国津神と分類されます。

どんな神でも尊い存在ですが、天津神の方が位が高い風潮があります。

 

神には4つの魂がある

古事記の神様には、荒魂あらみたま和魂にぎみたま幸魂さきみたま奇魂くしみたま の4つの魂があります。

  • 荒魂(あらみたま):荒々しく勇猛な魂
  • 和魂(にぎみたま):平和や調和を望む魂
  • 幸魂(さきみたま):思いやりや気持ちを大切にする魂
  • 奇魂(くしみたま):知性で構成された魂

古事記に出てくる「八」の数字の意味

 

 

古事記には、「八」という数字が良く出てきます。

 

日本では、八は、末広がりを表すとされており、末広がりが転じて、「大きい」や 「たくさん」 と言う意味も持ちます。
そのため、八百万やおよろずの神は、数の800万を示しているのではなく、「たくさんの神様」という意味になります。

 

古事記に出てくる神の名前はメッチャ長い

 

 

日本には八百万やおよろずの神が住んでいると言って、たくさんの神々がいます。

古事記には、たくさんの神々が登場しますが、1回だけしか登場しない神さまがほとんどです。
なので、神さまの全ての名前を覚えなくてOKです。
何度も登場する神さまの名前は、自然に覚えます。

 

しかも、古事記に登場する神様の名前は、長いのが多いです。

毎回、フルネームだと画面が漢字で埋め尽くされるので、サムブログでは略して書きます。

 

例えば、

天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命(あめにきしくににきしあまつひこひこほのににぎのみこと)

は、『二二ギ』と略して記載します。

 

神の名前は変化するし別名もある

 

神の名前が変わることがあります。

微妙に変わるパターンと劇的に変わるパターンの2パターンあります。

微妙パターン例:
伊邪那岐命いざなぎのみこと → 伊邪那岐大神いざなぎのおおかみ

劇的パターン例:
大穴牟遅神おおはなむぢ → 大国主命おおくにぬしのかみ

名前が変わるタイミングは、何かを成し遂げたときにレベルアップした意味で名前が変わります。

 

また、別名を持っている神も多くいます。

例 天照大御神あまてらすおおみかみ 別名:大日孁貴神おおひるめのむち

 

何度も言いますが、名前は全部覚えなくてOKです。
覚えたくてもヾ(・ω・`;)ノ覚えられない

古事記に書かれている「柱」って神の単位?

 

 

神さまの単位は「はしら」で 一柱ひとはしら二柱ふたはしらと呼びます。
一説によると、古代より日本は自然崇拝であり、自然のいたるとこに神さまが宿ると信じられていました。
その代表が「木」とされたため、そこから「柱」を単位にしたと考えられています。

だから、神社にある大木にしめ縄が巻かれていることが多いのかもしれませんね。
神に単位があるのは、多神教ならでは。

 

確かに、天に向かって延びる大木を見ると、神が宿っていると思ってしましますね。

 

古事記は暗号文書?

 

 

冒頭でもサラッと説明しましたが、古事記には日本の隠された歴史が書かれていると言われています。

 

また、古事記には、大きく2つのテーマがあると言われています。

1つ目は、日本の神話や歴史をまとめる
2つ目は、天皇が日本を統治することの正当性を世の中に広める役割

そのため、書き手にとって不都合な歴史があった場合、揉み消すような働きがあってもおかしくはありません。

とはいえ、あまりにも揉み消してばかりだと、「あれ?あの話がないぞ?」「書かれていないことが多いな」なんて、不信感を持たれてしまうと、せっかく作った古事記が『偽書』扱いになって、天皇が統治する正当性が揺るがるかもしれない。

そうなっては困るので、不都合なことは消されただけでなく、神話に盛り込んで抽象的な表現にしたり、置き換えたり、いろいろな工夫がされていると考えられています。

 

 

 

その隠された物語を紐解くことが出来たら、本当の日本の歴史や成り立ちが分かるかもしれない。

まさに日本最古の暗号文書であり、時をこえたミステリー小説です。

本当はこれって、どうことを表しているのだろう?と考えながら読むのは、ワクワク・ドキドキします。もしかしたら、意外な発見があるかもしれません。

 

サムブログでは、その辺のミステリーや謎についても紹介していきます。
たくさんの諸説があるので (>_<) 面白いと思ったものを選ぶよ

 

また、物語や歴史を隠しているわりには、神々の本能はあまり隠すことなくストレートな表現が多いです。
特に恋愛とかはストレートな言い方をします。
古事記は下ネタ多めで性行為表現多め (*ノωノ)キャー

 

古事記には富士山も邪馬台国も登場しない

 

 

早速、古事記のミステリーです。

日本と言えば、富士山と言っても過言ではない程、有名な山 富士山ですが、なぜか古事記には1回も登場しません。

また、日本の歴史をまとめた古事記にも関わらず、邪馬台国や卑弥呼の文字は出てきません。

 

まさにミステリー。

なぜ出てこないかは、長くなるので、また別の機会にまとめて紹介します。

乞うご期待!( *´艸`)

 

古事記の神は親しみやすい?

 

 

『神』と言うと、神聖で立派で完璧なものを想像しますが、古事記に登場する神々は、そんなことはなく、人間と同じような失敗をすることもあります。

時には、引きこもったり、ナンパしたり、浮気したらりと人間味あふれることが多く親しみやすい神様が多いです。

中には、最低な言動をする神様もいたりして、人間社会と似ていて、良い神もいれば悪い神もいて、とてもキャラが濃い神が多く魅力的です。

お気に入りの神が (´艸`*) 見つかるかも

 

古事記の神話は、現代も続いている

 

 

古事記に登場してくる神々が今も神社で祭られています。

 

例えば、天照大御神あまてらすおおみかみ伊勢神宮須佐之男命すさおのみこと出雲大社だったりと、神社の掛札にどの神が祀られているか書いています。

その多くの神々が古事記に登場している神です。

また、古事記を読むと、最高神とされている天照大御神の子孫が天皇となります。

 

つまり、令和の天皇陛下のご先祖様は天照大御神で、神様がご先祖様となるのです。

もしかしたら、あなたのご祖先も、古事記に登場する神様かもしれませんね。

 

とにかく古事記は面白い

 

 

古事記には、日本の神話や歴史が書かれていて、日本の成り立ちが分かります。

また、天皇陛下の先祖が天照大御神であることも書かれており、日本のアイデンティティが詰まった書物です。

 

古事記には隠された歴史や出来事が書かれていると言われているので、単純にストーリとしても面白いですが、時代を超えたミステリーに思いを馳せるのも楽しく、本当に魅力的な書物です。

このサムブログでは、古事記のストーリ/あらすじだけでなく、古事記の謎やミステリーにも書いていくつもりですので、どうぞ楽しんで下さい。

 

 

-古事記

© 2024 古代日本神話ミステリー サムブログ Powered by AFFINGER5