どうも サムです!
前回は、アマテラス、スサノオ、ツキヨミ の豪華 三貴子が生まれました。
今回は、アマテラスとスサノオの世界を巻き込む壮大な兄弟喧嘩!天岩戸隠れ伝説のお話です!
ちょくちょく天岩戸隠れの話の中に、鎮座した場所や祖先の説明がありますが、古事記 独特のものとして気にせず見てください。
前回の 三貴子 の話しを まだ見ていない人はコチラ↓
どうもサムです! 残念ながらイザナミを黄泉よみの国から連れ戻すことは出来ませんでしたが、今回はとても尊い神々が誕生します。 あの、天照大御神 あまてらすおおみかみや 須佐之男命すさのおのみことなど、超 ... 続きを見る
古事記 三貴子【天照大御神の誕生】~6つのミステリー~
目次
古事記 天岩戸隠れ(あらすじ)
スサノオはイザナギから海原を治めることを命じられましたが、国を治めることはせず、ヒゲが胸まで伸びるまで泣いてばかりいました。
メッチャ長いこと (;゚Д゚) 泣いてたな…
スサノオが泣きじゃくることで青い山は 枯れ山となり、海や河は干上がってしまいました。
また、悪い神の声が夏のハエのごとく満ち溢れ、多くの災いが起こりました。
見かねたイザナギがスサノオに
「どうして、国を治めず泣いてばかりいるのだ?」
と尋ねました。
すると、スサノオは、
「私は亡き母のいる根之堅州国に行きたいと思って泣いているのです。」
と答えました。 母ちゃんに。・゚・(ノД`)・゚・。 会いたいよ
これを聞いたイザナギはブチ切れて、
「ならば、お前はこの国に住んではならない!」
と言ってスサノオを追放しました。
そうして、このイザナギは淡海の多賀 (滋賀県の多賀大社) に鎮座しています。
追放と言われたスサノオは、
「まずは、姉のアマテラスのところに行って挨拶をしよう。」
と言いました。
スサノオは追放されて心が荒ぶっているため、アマテラスがいる高天原に行こうと天に昇ると、山、川、国土が震えました。
なんか (#`皿´) イライラする
アマテラスは、このことを聞いて驚き、
「私の弟のスサノオが ここに来るのは、きっと良からぬ思いがあり、私の国を奪おうと思っているのに違いない!」
と言って、直ぐに髪型を男性の髪型にして、背中には1,000本の矢、脇には500本の矢、肘には鞆を装着して、弓を起こして完全武装して、雄叫びを挙げて待ち受けました。
スサノオの姿が見えるとアマテラスは、
「なぜ、高天原に来たのだ?」
と尋ねました。
するとスサノオは、
「私に邪心はありません。ただ、父のイザナギから追放されたので挨拶しにきました。やましい心はありません。」
と答えました。ネーちゃん (((( ;゚д゚))) 戦う気満々やん
「ならば、あなたの心が清らかであることは、どのようにして知れば良いのか?」
とアマテラスが言うと、スサノオは「お互いが誓約をして子を産みましょう」と提案しました。
誓約とは (^-人-^) 占いの一種
アマテラスとスサノオは、天の安河を挟んで立ちました。
そして、アマテラスがスサノオの十拳剣を取って、3つに折って天之真名井の水ですすぎ、噛みに噛んで吹き出した霧から三柱の神が生まれました。
・多紀理毘売命(別名:興津島比売命)
・市寸島比売命(別名:狭依毘売命)
・多岐都比売命
今度は、スサノオがアマテラスの左の髪に巻いてあった勾玉を取って、天之真名井の水ですすぎ、噛みに噛んで吹き出した霧から神が生まれました。
右の髪に巻いてあった勾玉も取って、同じように水ですすぎ、噛んで吹き出した霧から神が生まれました。
御鬘、左手に巻いてあった勾玉、右手に巻いてあった勾玉も、噛んで吹き出した霧から神が生まれました。
・正勝吾勝勝速日天忍穂耳命
・天之菩卑能命
・天津日子根命
・活津日子根命
・熊野久須毘命
誓約が終わるとアマテラスは、
「後に生まれた五柱の男の神様は私の物から生まれたので私の子です。先に生まれた三柱の女の神様はあなたの物から生まれたのであなたの子です。」
と言いました。
誓約で生まれた 多紀理毘売命は宗像大社の奥津宮に鎮座され、市寸島比売命は宗像大社の中津宮、多岐都比売命は宗像大社の辺津宮に鎮座し、この三柱は宗像大社三女神です。
同じく誓約で生まれた天之菩卑能命の子である建比良鳥命は、出雲国造、无邪志国造、上菟上國造、下菟上國造、伊自牟國造、津島縣直、遠江國造らの先祖です。
また、天津日子根命は、凡川内國造、額田部湯坐連、茨木國造、倭田中直、山代國造、馬來田國造、道尻岐閇國造、周芳國造、倭淹知造、高市縣主、蒲生稻寸、三枝部造らの祖先です。
するとスサノオは、
「私の心は清く明らかであるため、心が優しい女の子が生まれたのです。私の勝ちだ!」
と勝利を宣言して、
アマテラスの田の畔を壊し、溝を埋め、新嘗祭を行う神聖な御殿にウンコをまき散らして高天原で大暴れしました。
このスサノオの酷い行いにも関わらずアマテラスは、これを咎めることはせず、
「ウンコをまき散らしたのは酔って吐いたものでしょう。田の畔を壊し溝を埋めたのは土地が勿体ないと思ったのでしょう」
とアマテラスは、スサノオを庇いました。 ウンコまき散らすって Σ( ̄□ ̄|||) どうゆうことよ
しかし、スサノオの悪態はひどくなる一方。
アマテラスが機織り小屋にて神に捧げる服を織らせているとき、スサノオは機織り小屋の屋根に穴を開けて、皮を剥いだ馬を落とし入れました。
その時、天服織女(機織り女)がビックリして梭(機織の道具)で、女性器を突き刺して死にました。
死に方の \( ̄ー ̄;) クセが強い
これにはアマテラスもお怒りになり、天岩戸の中に引きこもってしましました。
すると高天原 と 葦原中国 は闇に包まれました。
その闇に乗じて邪神の声が夏のハエのように満ち溢れ、あらゆる禍が起こりました。
八百万
思金神は、祭りに乗じてアマテラスを天岩戸から出すという作戦を考えました。
まず常世の長鳴鳥
ニワトリは朝に鳴く鳥なので (*゚∋゚) 太陽を呼ぶ鳥として考えられている
次に天の安河
また、玉祖命
この時作られた、鏡がと勾玉が、「三種の神器」の 八咫鏡
そして、天児屋命
天香山の榊
アマテラスが隠れている天岩戸のスグ近くには、腕力の神様 天手力男神
神楽が始まり、天宇受売命
古代の ( *´艸`) ストリップショー
すると、高天原がどよめき、八百万の神が どっと一斉に笑いました。
この時、アマテラスは「なんだろう?」と思って、少しだけ天岩戸を開け、
「私が隠れて高天原と葦原中国が暗闇になっているのに、天宇受売命
と問いかけました。
すると天宇受売命は「あなた様より尊い方がいらっしゃいますので、喜んで楽しんでいるのです。」と答えました。
そうしている間に天児屋命
アマテラスは鏡に映る姿を見て、自分と同じような太陽の神が別にいると勘違いし、もう少しシッカリと見ようと天岩戸から外を覗こうとして瞬間、戸の近くに隠れていた天手力男神
こうして、アマテラスが天岩戸から出てきたので、高天原
あらすじ まとめ
- スサノオの国を治めず泣きわめく
- イザナギ 泣いてばかりのスサノオにブチ切れ
- イザナギ、スサノオを追放する
- 追放されたスサノオ、姉のアマテラスに挨拶しに行く
- アマテラス自分の国を奪いにスサノオが来たと勘違いする
- アマテラス完全武装でスサノオを待ち受ける
- そんなつもりはないとスサノオ弁明するが聞き入れてもらえず
- 誓約
うけい でスサノオが嘘を付いていないことを証明する - 勝敗の基準を決めないまま誓約開始
- 女の子が生まれたので「俺の勝ちだ!」とスサノオが宣言
スサノオが高天原で暴れまくる - アマテラスがスサノオを庇うが、スサノオのせいで 天服織女
あめのはとりめ が死んでしまう - 弟のスサノオが暴走がひどすぎるので、アマテラス 天岩戸に引きこもる
- 世界が闇に包まれて みんな大騒ぎ
- 思金神
おもいかねのかみ の作戦で 八咫鏡やたのかがみ と 八尺瓊勾玉やさかにのまがたま を作り、天宇受売命あめのうずめのみこと が踊りまくる - 自分が引きこもっているのに、みんなが楽しそうなのが悔しくて天岩戸から外を覗く
- 外を覗いた隙に天手力男神
あめのたぢからおのかみ に引っ張られ天岩戸からアマテラスが出てくる - 世界に再び光が差し込む
古事記 天岩隠戸 ~7つのミステリー~
さすが神様の喧嘩!
まさか世界も巻き込まれるとは。
それにしても、神様でも引きこもることがあるのですね。
1. 根之堅州国とは何?
スサノオは「母のいる根之堅州国
なので、根之堅州国 = 黄泉の国 であると考えるのが自然ですが、わざわざ違う言い方するのは別の場所を示しているのかもしれません。
しかし、黄泉の国はイザナギが千引の岩で塞いで行けなくなってしまいました。
もしかしたら死後の世界は、複数の世界があって根之堅州国から黄泉の国へ行けるルートがあるのかもしれません。
2. 神でも心の中はわからない
スサノオが高天原に行くとき、アマテラスはスサノオが邪心があると思っていました。
なので、最高神であるアマテラスでさえ、心の中までは分からないということです。
神社で神主さんが祝詞
3. 誓約
誓約
今回のアマテラスとスサノオの誓約についても、本来は勝敗の基準を決めるものですが、その基準を決めずに行ったので勝ち負けが曖昧になっています。
女の子を産んだから「勝ち」という取り決めはなかったのに、スサノオが「私が勝った」と宣言したため、なんとなくスサノオが勝ちとなりました。
4. 天岩戸隠れは皆既日食
太陽神であるアマテラスが岩戸に隠れたことにより世界が闇に包まれ、アマテラスが岩戸から出てきたら世界が再び光を取り戻した流れは、皆既日食を神話化している説があります。
現代は天体ショーとして皆既日食を楽しめますが、古代の日本では太陽の光がなくなるのは大事件として、神話として残したストーリかもしれません。
天文学者の計算では、西暦247年と248年の2年連続で日本で皆既日食が観測できた可能性があるとのことです。
そりゃ、2年連続で太陽が隠れたとなれば、大騒ぎとなり神話として語り継がれても不思議ではない気がします。
5. アマテラスのモデルは邪馬台国の女王 卑弥呼
天岩戸隠れは日食を表しているのではなく、邪馬台国の女王 卑弥呼が死んだことを表している説もあります。
アマテラスと卑弥呼は、どちらも 女性の統治者であり未婚で弟がいるなど共通点が多く、同一人物として考えられている説があります。
また、「日の巫女」がヒミコとなり、魏志倭人伝
魏志倭人伝には、「倭人
ちなみに、天皇や神などの高位の方が亡くなることを「隠れる」と言いますので、天岩戸の隠れの「隠れ」は「死」を意味しているとも取れ、天岩戸隠れの話は、当時の日本を統治していた権力者が亡くなったことを神話化したのかもしれません。
その権力者こそが、邪馬台国 卑弥呼ではないかという説です。
たしかに、邪馬台国は、西暦247年~248年に敵国の 狗奴国
ですが、古事記にも日本書紀にも、「卑弥呼」や「邪馬台国」という言葉は一切出てこないのが、最大のミステリーです。
古事記に邪馬台国の記載がないことはコチラでもサラッと書いてます。よかったらご覧ください。
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古事記とは?【誰がいつナゼ作ったのか?】
邪馬台国の場所や卑弥呼については、別記事にまとめますので、乞うご期待!
6. 天服織女(機織り女)の死
スサノオがウンコをまき散らしたりと悪行しまくり、皮を剥いだ馬を機織り部屋に放り込んで天服織女
天服織女の死んだ後アマテラスは天岩戸に隠れる一連の流れが、アマテラスの死を表現しています。
また、アマテラスは天岩戸に隠れたときの「邪神の声が夏のハエのように満ち溢れ」の表現は、「ハエ=遺体がある」 を表しているように思えます。
天服織女は、梭
つまり、天岩戸隠れは、スサノオが放った矢がアマテラスに刺さり、アマテラスが死、その後アマテラスが復活する物語なのかもしれません。
7. 三種の神器
今回の岩戸隠れ伝説では、三種の神器の 八咫鏡、八尺瓊勾玉 の2つが初登場する大事なシーンです。
皇位のしるしとして、代々天皇が伝承する3つの宝物 三種の神器。
三種の神器は、八咫鏡、草薙剣
天皇の即位したしるしでもあるのに、天皇ですら実物を見たことがないと言われおり、もちろん、実物写真もありません。
また、八咫鏡、草薙剣は、本物と形代の2つ存在し、形代というのは分かりやすく言うとレプリカです。
現在、三種の神器は、それぞれ別の場所に安置されています。
▼八咫鏡
本物:伊勢神宮 内宮
形代:皇居賢所
▼草薙剣
本物:熱田神宮
形代:皇居御所 剣璽の間
▼八尺瓊勾玉
本物:皇居御所 剣璽の間
また、三種の神器は、源平合戦で壇ノ浦
三種の神器も いくつものミステリーがある、とても魅力的な宝物です。
三種の神器のミステリーも、別記事にまとめますので、乞うご期待!
「喧嘩するほど仲が良い」なんて言いますが、皆さんも喧嘩は ほどほどに。
ウンコは投げちゃ(≧▽≦)ノ ダメだよ